C・J サンソム 【暗き炎】
チューダー王朝弁護士「シャードレイク」シリーズ2作目【暗き炎】
16世紀 ロンドン。法廷弁護士シャードレイクのもとに、従弟殺害の罪を
問われている少女の弁護依頼が舞い込む。少女は黙秘を続ける。
このままでは拷問死をまぬがれない運命だった。
一方、摂政クロムウェルは、少女の審議期間延長と引き換えに、古くから
伝わる幻の「ギリシャ火薬」の製法と現物を探し出すようシャードレイクに命ずる
「ギリシャ火薬」を追ううちに、関係者のむごたらしい死に遭遇、
またシャードレイク自身も命を狙われる・・・
(集英社文庫より)
罪を問われた少女が入れられた獄は、とても陰惨なところが描写されいます。
獄史にもお金を払う、裁判で無罪になり出獄するにも獄史にお金を
払わなければならない決まり。とにかく金次第ってところです。
(12/15 読了)
「16世紀半ば、ヘンリー八世の時代」
ヘンリー八世は最初の妻と離婚して、侍女のアン・ブーリンと結婚するため
離婚を許さないカトリックのローマ教皇と絶縁、自らをイングランド国教会の長とした。
アンと結婚した頃には、他の女性に目移りしています。
結果、王妃を6度も換えています。
アン・ブーリンを処刑後にもう一人も処刑しているようです。
ヘンリー八世の摂政クロムウェルは捏造された反逆罪で処刑されますが
処刑の1年後には、ヘンリーは騙されて忠実な側近を失ったと嘆いたそうです。
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